ムーディーズ・アナリティックスが金融機関の「人的リスク」を評価

ニューヨーク--(business wire)--(ビジネスワイヤ) -- リスク管理・計測ソリューション大手のムーディーズ・アナリティックスは本日、世界の金融機関における「人的リスク」のレベルを把握する「人的リスク:商業貸し付けにおける意思決定能力の向上」調査の結果を発表しました。 ムーディーズ・アナリティックスのトレーニング・認証担当エグゼクティブ・ディレクターであるアリ・レハヴィは次のように述べています。「世界各地の銀行員が受けるトレーニング・プログラムに関する広範囲なデータを調査することで、この業界の信用能力を幅広く評価し、ますます要求が厳しくなるリスク環境において業務を行うための信用専門家の能力を判断することができました。この「人的リスク」の評価により、銀行業界における判断と意思決定の質を有意義に把握できると考えています。」 ムーディーズ・アナリティックスは、この5年間で商業貸し付けeラーニング・コースの開始時に行った5万5000件の診断試験のスコアを分析しました。この結果に基づき、スコアが70%の合格基準を下回る受験者の割合を示すmpair(ムーディーズ・リスク表示業績評価)という新しいリスク指標を策定しました。 ムーディーズ・アナリティックスのこのレポートから、mpairスコアは10%から88%と幅広く、金融機関全体で大きな格差があることが分かりました。また、この調査により、銀行のmpairレベルと相対的デフォルトリスクの関連性が明らかになりました。 レハヴィはさらに次のように述べています。「金融機関のmpairスコアと他の金融機関と比較したデフォルトリスクとの間に直接的な関係があることから、銀行員に適切なトレーニングを行い、厳格で優れた分析に基づいた信用決定を行えるようにすることが重要であることが明確に示されました。」 診断試験の平均スコアは合格基準ぎりぎりであり、最もスコアが低かったのは財務リスクのカテゴリでした。また、財務リスクのスコアが他の対象分野のスコアより大幅に低いことが際立っていますが、リスクのすべての分野において試験スコアには大きなばらつきがあります。 全体として、従業員数が多く試験スコアの低い機関は、他の銀行に比べて財務内容のリスクが高い傾向があることが分かりました。 詳細は、www.moodysanalytics.com/peopleriskをご覧ください。 ムーディーズ・アナリティックスについて ムーディーズ・アナリティックスは、世界各地の資本市場とリスク管理のプロフェッショナルが変化する市場に自信を持って対応できるよう支援しています。当社は、信用分析、経済分析、金融リスク管理の経験を生かしてリスク計測のための独自のツールやベスト・プラクティスを提供しています。最先端のソフトウエア、アドバイザリー・サービス、そしてムーディーズ・インベスターズ・サービスの独自分析を含むリサーチを提供することで、ムーディーズ・アナリティックスは個別の事業上の課題に対応するソリューションを個別調整して用意することができます。ムーディーズ・アナリティックスは、ムーディーズ・コーポレーション(nyse: mco)の子会社です。ムーディーズ・コーポレーションの2013年の売上高は30億ドル、世界におよそ8500名の従業員を抱え、31カ国で事業を営んでいます。詳細情報についてはwww.moodysanalytics.comをご覧ください。 本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。
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