Geとテュロムサシュが、トルコで組み立てた初のパワーホール機関車を披露

米ペンシルベニア州エリー&トルコ・エスキシェヒル--(business wire)--(ビジネスワイヤ) -- geトランスポーテーションとテュロムサシュは本日、トルコ・エスキシェヒルのテュロムサシュ本社で式典を開催し、トルコで組み立てられた初のgeパワーホール機関車の導入を祝いました。部品は、米国ペンシルベニア州エリーのge工場で生産されたものを使用しています。 英国・欧州大陸市場へのgeトランスポーテーションの参入を象徴するとともに北アフリカ・中東地域向けge機関車シリーズを拡充するパワーホール・シリーズ機関車は、これまでで最も技術的に高度な燃料効率が高く排ガスの少ないge製貨物用ディーゼル電気機関車です。 geトランスポーテーション社長兼最高経営責任者(ceo)のロレンゾ・シモネリは、次のように語っています。「トルコで組み立てられた最初のgeパワーホール機関車の導入式典に参加できることを、誇りに思います。この最初の機関車はトルコの生産工場のレベルの高さを実証しただけではありません。この機関車を最初として、今後さらに多くの機関車がトルコや他地域の鉄道企業に導入され、雇用の維持・創出、インフラ整備への貢献が進むことが期待されています。」 テュロムサシュ代表取締役兼取締役会長のhayri avci氏は、次のように語っています。「本日、当社自身のチームによって組み立てられた最初のパワーホール機関車を披露できることを、非常に誇りに思います。この機関車は両社の提携にとっての次の重要なステップを象徴しています。両社に今後も大きな機会があることを期待しています。両社の提携により、geの高度な機関車技術とトルコにおけるテュロムサシュの広範な製造経験・専門知識の相乗効果を発揮することができます。」 画期的成果を祝う 2008年、テュロムサシュとgeは戦略的関係に関する覚書を締結し、geトランスポーテーションとテュロムサシュが協力してgeのパワーホール機関車を市場供給することに合意しました。この覚書に基づき、geはテュロムサシュに対してgeパワーホール・シリーズ機関車をトルコで生産するための先端技術と材料を提供し、生産された機関車は欧州・中東・北アフリカ市場に出荷されます。 geトランスポーテーションは、技術的リーダーシップ、顧客との深く継続的な関係、世界的な競争力に焦点を絞ることによる成長に力を入れています。現地顧客との近さという戦略的位置、高度な技術、製造能力を備えたテュロムサシュとの提携は、geの能力を現地展開する中での自然なステップです。geは現地能力を活用した世界的成長を目指すと共に、各国の経済発展の真のパートナーとして長い経験と世界的ネットワークを提供します。 今回の最初の機関車は、geの貴重な技術と知識の移転を示すだけではなく、テュロムサシュの製造能力、知識、スキル、製造品質の高さも示しています。この機関車はトルコで1年間テスト運行されて輸送力増強に備えるほか、見込み顧客へのデモに使用される予定です。 さらに提携を強化するためにgeとテュロムサシュは2009年12月にライセンス契約を締結し、2010年7月にgeは2012年からの欧州市場投入に向けてテュロムサシュにパワーホール機関車を発注しました。 geのパワーホール機関車:実証済みの性能 2009年、フレイトライナーは同社運行の機関車の1つとしてgeのパワーホール・シリーズを加え、geの高度な技術を英国市場に導入しました。この英国クラス70の機関車は牽引能力が高く、同社の他のディーゼル機関車よりも多くの路線に使用することができます。例えばフレイトライナーのパワーホール機関車は1900トンを牽引することができるのに対し、同社の他の機関車は1200トンが限界です。パワーホール・シリーズの運行により、フレイトライナーは客車との混成列車編成を最大25%長くすることができました。2010年、フレイトライナーは同社のパワーホール機関車により英国でいくつもの賞を授与されています。 geパワーホール・シリーズの最新技術 129トンのパワーホール・シリーズ機関車は、現在使用されている機関車よりも大きな馬力と牽引力を生み出す一方、燃料使用量と温室効果ガス排出を削減できるように設計されています。パワーホール機関車は、エコマジネーションの成果であるv型16気筒、ツインターボの新型パワーホール・シリーズ・エンジンなど、いくつかの最先端技術によって、この性能を実現しています。エコマジネーションは、エネルギー効率の高い製品を求める顧客の要求に応えるためのge全社での取り組みです。この3700馬力のエンジンは、euのステージiiia排出基準認証を取得しています。このエンジンを他の技術と組み合わせることにより、パワーホール機関車の燃料使用量は、現在運行されている機関車の平均よりも約9パーセント減少すると見込まれています。このように燃料使用量が減少するため、典型的な運転サイクルにおける温室効果ガス排出量や、全体的な運行コストも削減することができます。 ge独自のac個別車軸トラクション制御技術により、パワーホール・シリーズは発進時や傾斜時、線路状態不良時のスリップを軽減できるため、従来よりも重い負荷を牽引することができます。パワーホール・シリーズは、エアブレーキの他にダイナミックブレーキも備え、重負荷を牽引する際にもスムーズな運転を行うことができます。二重空調された低騒音の運転席は、快適で効率の高い運転を望む運転手からの意見を元に設計されています。運転席は、よく整理されたすっきりとしたヨーロッパ調にデザインされ、計器類は見やすく前面窓ガラスからの視界は明瞭です。 国際化と国際貿易 約1万7千両のge機関車が世界の50カ国以上で使われています。geトランスポーテーションの成功の歴史は、北米その他でのビジネスチャンスと雇用機会を維持する上で全世界の自由な貿易と開かれた市場が重要であるという事実を明確に示しています。 テュロムサシュについて テュロムサシュは、トルコ唯一の鉄道車両メーカーとして製造と保守に長年の膨大な経験を持っています。当社は1894年に鉄道車両用の修理保守工場として開業しました。トルコ国鉄の系列企業として、テュロムサシュは1世紀以上、トルコの機関車と貨車に対するすべてのニーズに応えてきました。 その年月の中で当社は重工業企業へと発展し、中東・バルカン半島における最大で最も近代的な機関車・貨車メーカーとなっています。1986年、当社はテュロムサシュ(トルコ機関車工業)と改称されました。今日、テュロムサシュはtcdd(トルコ国営鉄道)などの機関車・貨車のニーズに応える一方、輸出を通じて世界市場での競争力を高めています。 今日までにテュロムサシュは850両の機関車、650台のディーゼルエンジン、9000両の貨車を製造してきました。年間に機関車100両、ボギー貨車1500両、多様なディーゼルエンジン100台を超える生産が可能なテュロムサシュは、トルコの重工業の牽引車です。テュロムサシュはエスキシェヒルに拠点を置き、1700人を雇用しています。詳細情報については、http://www.tulomsas.comをご覧ください。 geトランスポーテーションについて 100年以上前に設立されたgeトランスポーテーションはゼネラル・エレクトリック(nyse: ge)の一部門で、鉄道、海洋、掘削、採鉱、風力の産業における世界的な技術リーダー・サプライヤーです。geは、貨物・客車用機関車、鉄道信号・通信システム、情報技術ソリューション、船舶用エンジン、採鉱用トラックおよびドリル用モーター駆動システム、高品質補修部品、そして付加価値サービスを提供しています。geトランスポーテーションは米国ペンシルベニア州エリーに本社を置き、世界で約8000人の従業員を雇用しています。詳細については、www.getransportation.comをご覧ください。 本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。
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